終活ノートには「遺言書」とは違い「法的な効力」はない。
終活ノートに記載しておくと相続手続きの際に家族がとても助かります。
特定の相続人に「財産」を渡したい場合は「遺言書」を正式な形で残しましょう。
終活ノートのポイント!
①親族関係図
法定相続人を特定するのに役立ちます。
特に「離婚」「前妻」がいる場合は、不備やモレのない遺言書が必須になります。
認知した婚外子なども連絡先を書いておきましょう
②過去の贈与契約書の保管場所
「過去の援助額の差があるとトラブルになる」
次男の住宅で資金をもらった→「500万円くらいだった」1000万円でも忘れている
長男は結婚で資金をもらった→「それは自分で出した」と過去すぎて覚えていない
忘れている、覚えていない、何の目的でもらったかを理解していない
日付・金額・誰に・どの口座から資金を渡したかを記載する
③現金の保管場所(タンス預金)
保管場所を忘れてしまう→ 金庫に〇万円、番号
100~200万円の場合でも、どこにしまったか本人さえ覚えていないことも多い。
気づかずに過少申告する→ 過少申告となり罰金・延滞税の支払いが発生する
遺品整理の際に捨てられてしまう可能性もある
※相続財産として計上しましょう
④貸金庫の銀行
どこの銀行に「貸金庫」があるか
契約者以外は誰も存在を知らない
相続人が気づくのは「貸金庫代が引き落されていた」ときです。
鍵の場所も重要です
⑤所有口座の場所とネット銀行のID・パスワード
故人の取引のある銀行預金
故人と取引のある証券会社
相続人が口座に気づいていないと、申請できないので注意
ネットバンクやネット証券の場合は、家族はその存在に気づくことができない。
金融機関、番号、ID、パスワードを書いておきましょう
⑥名義預金・名義保険
子ども名義・孫の名義
お金を入れているのも、印鑑・通帳を持っているのも故人の場合は、本人へ渡すか記載する
⑦もっている保険商品
生命保険契約保険加入状況がわからなくても、調べることができるが、手間暇がかかる
保険金は請求しないと「お金」を失うことになる
⑧不動産の購入費用がわかる契約書や領収書
不動産の購入費用がわかる書類が重要です
不動産の譲渡所得税を計算するときに、不動産の契約書・領収書があると、ないとでは「取得費」がわかるかどうかで全くことなります。
不動産を購入したときの金額の契約書・領収書をしっかり保管しておきましょう。
⑨高額な買い物の記録・骨董品
価値がわからない人にとってはガラクタとして捨てられる可能性がある
品物の価値が高いモノは記載しておく
⑩借金(借入金・車のローン・連帯保証など)
相続には、プラス財産、マイナス財産がわかれば、相続放棄ができる。
相続放棄は死亡日から3か月以内のなので、マイナスが多ければ相続放棄ができる。
家庭裁判所に相続放棄の申請手続きを早く行うことができる
まとめ
「もしものときに役立つノート」
「今日から書けるエンディングノート」
親族の連絡先さえわからないことも多いのではないでしょうか?
ノートをきっかけにして、相続について考える機会にしましょう。